コレクション: ニッカ

ニッカウヰスキーは、日本のウイスキーの父、竹鶴政孝によって創設された、サントリーと並ぶ日本の二大ウイスキーメーカーの一つです。その最大の特徴は、スコットランドの伝統的な製法を重んじ、個性の異なる複数の蒸溜所を持つことで生まれる、骨太で力強いウイスキーにあります。

■スコットランドの伝統と多様な蒸溜所
ニッカウヰスキーの哲学は、竹鶴政孝がスコットランドで学んだ「本物のウイスキー造り」にあります。彼は、一つの蒸溜所だけでは多様な原酒を造り分けることが難しいと考え、異なる風土に複数の蒸溜所を設立しました。これら蒸溜所の個性の全く異なる原酒を巧みにブレンドすることで、ニッカならではの複雑で奥行きのある味わいを生み出しています。
・余市蒸溜所(北海道)
スコットランドに似た冷涼で湿潤な気候、石炭直火焚きという伝統的な製法で、重厚で力強い、スモーキーな原酒を造り出します。
・宮城峡蒸溜所(宮城県)
清らかな渓谷に位置し、石炭直火ではなく蒸気による間接加熱で、フルーティーで華やかな、軽快な原酒を造り出します。

■骨太で力強い味わい
ニッカウヰスキーは、サントリーが「ハーモニー」や「繊細さ」を重視するのに対し、「骨太さ」「力強さ」「個性の主張」が特徴です。
・香り
余市蒸溜所の原酒からは、ピート(泥炭)によるスモーキーさや、香ばしいモルトの香りが感じられます。一方、宮城峡蒸溜所の原酒からは、フルーティーで華やかなアロマが立ち上ります。
・味わい
力強いモルトの味わいが主体で、スパイスや穀物の風味がしっかりと感じられます。スモーキーな余韻が長く続き、飲み応えのあるスタイルです。

■代表的なブランド
・竹鶴
余市と宮城峡のモルト原酒のみをブレンドしたピュアモルトウイスキーです。両蒸溜所の個性が調和した、ニッカの真髄とも言える銘柄です。
・余市
余市蒸溜所の個性である、重厚なスモーキーさと力強い味わいが特徴のシングルモルトです。
・宮城峡
宮城峡蒸溜所の個性である、フルーティーで華やかな香りと、軽快な味わいが特徴のシングルモルトです。

ニッカウヰスキーは、スコットランドの伝統を頑なに守りながら、日本の風土で独自の個性を育んできた、職人の情熱とこだわりが詰まったウイスキーと言えるでしょう。