ルロワとは?マダム・ルロワの生涯と3つのドメーヌを徹底解説
Share
① はじめに――なぜルロワは世界最高峰と呼ばれるのか
ブルゴーニュワインの世界で「ルロワ(Leroy)」という名を聞いたことがある方は多いでしょう。ロマネ・コンティ(DRC)と並び、世界で最も希少かつ高価なワインを生み出すワイナリーとして、コレクターや愛好家から絶大な支持を集めています。その名声の中心にいるのが、「ワイン界の女王」と称されるマダム・ルロワ――ラルー・ビーズ・ルロワその人です。
② マダム・ルロワの生涯
1932年、ブルゴーニュのオークセイ=デュレスに生まれたラルー・ビーズ・ルロワは、父親が経営するメゾン・ルロワでワインの世界に入りました。卓越した味覚と情熱で頭角を現し、やがてブルゴーニュワイン界の頂点へと上り詰めます。
彼女の伝説的なエピソードのひとつが、毎日畑に出て一本一本のブドウの樹に語りかけ、元気がなさそうな樹があれば自ら抱きしめるというものです。ワインは畑で造られるという信念を、文字通り体現した人物です。
③ DRCとの関係と決別
1974年、マダム・ルロワはドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ(DRC)の共同経営者に就任します。世界最高峰のワイナリーを二人三脚で率いた時代は、ブルゴーニュワインの黄金期とも重なります。
しかし1992年、DRCとの関係に終止符が打たれます。経営方針をめぐる対立が原因とされており、マダムはDRCを去ることになりました。しかしこの「決別」が、新たな伝説の始まりでもありました。すでに1988年に自らのドメーヌ・ルロワを設立していた彼女は、以降すべての情熱を自身のワイン造りに注ぎ込みます。
④ 3つのルロワの違い
ルロワのワインには大きく3つのラインナップがあり、それぞれ性格が異なります。
・メゾン・ルロワ マダムが厳選した買い付けブドウやワインを、自社セラーで熟成・瓶詰めしたネゴシアン部門。比較的入手しやすく、ルロワの世界への入口として最適です。
・ドメーヌ・ルロワ 自社畑のブドウのみで造る最高級ライン。ビオディナミ農法を徹底し、驚異的な低収量で知られます。DRCに匹敵、あるいはそれを超えると評されることもある、まさに頂点のワインです。
・ドメーヌ・ドーヴネ マダム個人の所有畑から造られる超希少なスモール・ドメーヌ。流通量が極めて少なく、ルロワ以上の高値がつくことも珍しくありません。
⑤ ビオディナミ農法へのこだわり
マダム・ルロワは1988年からいち早くビオディナミ農法を導入しました。天体の動きに合わせた農作業、化学薬品を一切使わない栽培、そしてヘクタールあたり15hl以下という驚異的な低収量。ブドウ1粒に宇宙のような凝縮感が宿るとも言われるその哲学は、現代のナチュラルワイン運動の先駆けでもあります。
⑥ ナガモリで購入できるルロワ
ナガモリ プレミアム ワイン&ウイスキーでは、希少なルロワのワインを取り扱っています。在庫は随時変動しますので、気になる銘柄はお早めにご確認ください。